2005 Fiscal Year Annual Research Report
イネセントロメア領域におけるキネトコア形成領域の同定
Project/Area Number |
17710165
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
水野 浩志 独立行政法人農業生物資源研究所, ゲノム研究グループ植物ゲノム研究チーム, 研究員 (70370682)
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Keywords | イネ / ゲノム / セントロメア / 反復配列 / トランスポゾン / FISH |
Research Abstract |
平成17年度は、イネ日本晴とカサラス第8染色体のCentO配列をfiber-FISH法を用いて可視化し、その構成を解析した。本実験ではイネ(品種:日本晴、カサラス)より抽出した核をスライドグラス上で溶解後、核内のDNAを物理的に伸長してfiber-DNAを作製し、このfiber-DNAに2種(ジコキシゲニン、ビオチン)の標識をしたプローブDNAを同時にハイブリダイゼーション後、それぞれの標識DNAに対応した蛍光抗体を用いて2種の蛍光シグナル(FITCまたはCy3)を検出した。セントロメア両端のBAC/PACクローンをプローブにしたfiber-FISHによりイネ日本晴の各セントロメア領域の物理距離を明らかにし、その結果を論文として発表した(International Rice Genome Sequencing Project 2005;The Rice Chromosomes 11 and 12 Sequencing Consortia and Joachim Messing,2005)。次に、日本晴ゲノムDNAに対してCentO配列をプローブにしたfiber-FISHを行い、日本晴のCentO配列が第8染色以外の染色体においてもセントロメア内部で分断されていることを明らかにした。さらにカサラス第8染色体のCentO配列の長さを測定した。また、次年度以降使用するイネCENP-Cタンパク質に対する抗体を作製した。
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Research Products
(2 results)