2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17710187
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
古田 巧 静岡県立大学, 薬学部, 助手 (30336656)
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Keywords | リン脂質 / 膜蛋白質 / 蛋白質切断 |
Research Abstract |
昨年度までに目的とする人工リン脂質分子の効率的な合成法を開発し、head部分に蛋白切断活性を持つ多様なリン脂質誘導体を合成することが出来た。今年度はその結果を受け、さらなるリン脂質誘導体の合成法の開発と、膜蛋白質切断を目指した生物実験を行い、以下の結果を得た。 1)人工リン脂質の合成を効率化すべく、固相合成法の開発を行った。その結果、一部の蛋白質切断能が期待される人工リン脂質については、精製操作を行うことなく簡便に合成することに成功した。現在、固相とリン脂質を繋ぐリンカー部分の改良等を始めとしたさらなる検討を行っている。 2)ヘマグルチニン(HA)を始めとした膜蛋白質は、リン脂質存在下、比較的容易に人工膜に再構成できることが知られている。そこで、天然由来のリン脂質とHAとの再構成膜の作成を検討した。その結果、作成条件を確立することが出来た。現在、人工リン脂質を含む人工膜の作成を検討し、その膜構造を電子顕微鏡で観測すべく検討を重ねている。 3)蛋白切断後のペプチド断片の検出感度を上げるため、HAの蛍光ラベルを検討した。その結果、フルオレセインで蛍光ラベルすることに成功した。しかしながら、その蛍光の消光は比較的早く、さらなる蛍光基のスクリーニングが必要であることも分かった。 現在、上記の結果に基づきHAの切断反応を検討している。
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[Journal Article] Bottom-up synthesis of optically active oligonaphthalenes : Three different pathways for controlling axial chirality.2006
Author(s)
K.Tsubaki, H.Tanaka, K.Takaishi, M.Miura, H.Morikawa, T.Furuta, K.Tanaka, K.Fuji, T.Sasamori, N.Tokitoh, T.Kawabata
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Journal Title
Journal of Organic Chemistry 71(17)
Pages: 6579-6587
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