2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本における労働組合の雇用平等政策に関する実証研究
Project/Area Number |
17710209
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
山田 和代 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (50324562)
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Keywords | 労働組合 / 雇用平等 / ジェンダー / ナショナルセンター / 雇用政策 / 賃金政策 / 組織化政策 / 労働史 |
Research Abstract |
本研究は、日本の労働力編成の変遷とともにみられる労働条件の性別間格差・性差別に対し、これらを是正するために、日本の労働組合が取り組んだ雇用平等政策・運動について分析するものである。初年度は本研究対象であるナショナルセンターの一次資料ならび官庁統計資料を調査、収集し、同時に先行研究のサーベイを計画した。これらの計画の実施について次の2点にまとめて報告する。 1)雇用平等政策に関する一次資料の調査:本研究対象のナショナルセンターの一次資料調査から、雇用対策、賃金政策、組織化政策も含め、雇用平等政策として着目すべき定期・臨時大会資料、各種部会・集会記録、報告書等を閲覧、整理することができた。この作業と並行して資料分析を進めたことで、研究対象時期における特に女性組織の活動資料から、詳細な政策案の形成過程と組合運動の内容についての考察に着手することができた。 2)労働市場の把握と先行研究サーベイ:上記一次資料調査とともに、外部・内部労働市場の性別間格差・性差別問題について、政府統計、政府の雇用・労働法関連の諸政策および報告文書、そして研究書を用いて把握した。また、主にジェンダー研究、労働史研究に関する国内外の学術文献等の調査研究を行い、各領域の分析手法の動向を把握しつつ、本研究にかかわる論点の整理に努めることができた。
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