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2006 Fiscal Year Annual Research Report

子ども期における「身体」のジェンダー化に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 17710212
Research InstitutionKyushu University of Health and Welfare

Principal Investigator

藤田 由美子  九州保健福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (10284134)

Keywords身体 / ジェンダー化 / 子ども期 / 幼稚園・保育園 / 園児 / 保護者 / 教師・保育士
Research Abstract

本研究の目的は,子ども期における「身体」のジェンダー化の諸側面を,社会的・文化的文脈との関連で実証的に明らかにすることである。研究2年目にあたる本年度の研究実績は次のとおりである。
第一に,幼児保護者を対象とした質問紙調査を行なった。その結果,保護者たちが「ジェンダーの二分法」に関する意識が強いほど,子どもに対してはジェンダーを意識したしつけを行い,教育期待をしている傾向があることが明らかになった。
第二に,幼児を対象としたインタビュー調査を行なった。保護者の承諾を得た園児67名を対象に,服装・遊び・玩具・色彩・キャラクターについて好みとジェンダーへの適切性に関する評価を尋ねた。回答を大まかに分析した結果,「女の子はスカートをはく」「サッカーは男のすること」「車のおもちゃは男の子に好まれる」などという評価をした子どもの割合が高い。このことから,子どもたちは,二分法的なジェンダーに関する観念を有し,それにもとづいて事物を解釈していることが推測される。ただし,色彩の好みについて従来の「男の色=青/女の色=赤・ピンク」といった価値を必ずしも持たない子どもがいるなど,子ども文化におけるジェンダーと諸事物との関連づけは,大人が考えているよりも多様であることが推測される。
第三に,保育士・幼稚園教師を対象に補足的インタビューを行った。前年度に実施した園での観察調査で得られた映像,および園児へのインタビュー映像の一部を見せながら,補足説明や解釈をしてもらうかたちで進めた。
最終年度では,保育士・教師へのインタビューについて詳細な分析を行う。また,子どもの身体をめぐる意識構造について,質問紙およびインタビュー調査を行なう。必要に応じて,保育士・幼稚園教師への補足的インタビューを実施したい。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 子どもの「ジェンダーと身体」をめぐる意識構造-幼児保護者への質問紙調査を手がかりに-2007

    • Author(s)
      藤田 由美子
    • Journal Title

      九州保健福祉大学研究紀要 8

      Pages: 61-70

  • [Journal Article] 幼児期における身体的諸活動とジェンダー2006

    • Author(s)
      藤田 由美子
    • Journal Title

      日本子ども社会学会第13回大会抄録集

      Pages: 52-53

  • [Journal Article] 子ども期における「身体」のジェンダー化に関する研究-幼児・保護者調査の分析結果を中心に-2006

    • Author(s)
      藤田 由美子
    • Journal Title

      日本教育社会学会第58回大会発表要旨集録

      Pages: 279-280

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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