2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17720088
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村田 寛 九州大学, 人文科学研究院, 講師 (30346738)
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Keywords | 中期朝鮮語 / 単語結合 / 連語 / 辞典 / 朝鮮語史 / 韓国語 / 索引 / データベース |
Research Abstract |
本年度は中期朝鮮語の単語結合を収集するために,中期朝鮮語の諸文献を電子テクスト化する作業と単語結合の基礎情報を得るための支援プログラムの開発を行った。特に,本年度は中期朝鮮語の諸文献を入力する作業に重点をおいた。 本年度入力の対象とした中期朝鮮語の文献は,『月印釈譜』の初刊本である巻十一・二十三・二十五,『法華経諺解』の初刊本である巻二・三・四・五・六・七,『禅宗永嘉集諺解』の上巻・下巻である。現在,これら文献の入力がほぼ終わり,入力に誤りがないか,校正作業を行っている。この校正作業は来年度も引き続き行う予定である。電子テクスト化されたデータに誤りがあれば,それに基づく研究にも影響を及ぼすため入念な校正作業が必要である。また,来年度においても引き続き中期朝鮮語の文献を入力する予定である。入力に際しては,声調情報なども漏れなく入力しており,本研究のみならず,様々な研究に耐えうる電子テクストの作成を目指している。 中期朝鮮語の文献を電子テクスト化する作業と並行して,電子テクストから単語結合に関する情報を得るための支援プログラムの開発を行った。現在,その支援プログラムの初版が完成したが,さらなる改良が必要なため,来年度においてそのプログラムの改良を続ける予定である。このプログラムは中期朝鮮語用に開発をしているが,その技術は現代朝鮮語にも応用可能であり,できるだけ用途の広い支援プログラムの作成を目指している。 最終年度においては,支援プログラムを用い,電子テクスト化された中期朝鮮語のデータから単語結合辞典作成に関する基礎情報を得る予定である。
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