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2005 Fiscal Year Annual Research Report

現代日本語の話しことばに現れる「言い直し表現」の体系化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17720098
Research InstitutionThe National Institute for Japanese Language

Principal Investigator

丸山 岳彦  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門第一領域, 研究員 (90392539)

Keywords言い直し / 話しことば
Research Abstract

本研究では,現代日本語の話しことばに現れる言い直し表現を大量に収集し,その体系化と実態調査を行うことを目的とする。本年度は,言い直し表現の認定基準に関する検討,およびアノテーション方法の設計を行った。まず,言い直し表現に関する国内外での先行研究を網羅的に調査し,情報収集およびサーベイを行った。次に,『日本語話し言葉コーパス(CSJ)』から30講演を無作為に選び,分析を行った。講演音声を聴取しながら転記テキストを読み進め,言い直し表現およびそれに付随する現象を発見したら,その範囲をマークすることとした。この時点では厳密なアノテーションは考えず,言い直しに関連する現象を網羅的に収集することに主眼を置いた。この分析が終了した時点で,マークされた言い直し表現を収集・整理し,言い直し表現が果たしている機能という点から,考察を行った。その結果,言い直し表現は次の2種類に大別できることを確認した。
1.言い誤りに伴う言い直し
2.言い換えのための言い直し
1.は発音エラーや言い間違いなどを訂正するための言い直しで,2.はある語や表現を意図的に別の語や表現に意図的に言い換えるための言い直しである。これらの違いを言い直し表現の大区分とした上で,アノテーション方法の設計を行った。具体的には,言い直し表現を「(被言い直し部|編集表現|言い直し部)」という形で記述することにした。また先行研究では行われていない試みとして,その言い直し表現の種類に応じて個別のタグを付与することにした。次の例の「E」は,言い誤りに伴う言い直し表現であることを意味する。
私も実際には(E七歳の時|(Fあ)|八歳の時)からスキーに連れてってもらったんですけれども
来年度は,設計されたアノテーション手法に基づいて,CSJに現れる言い直し表現の収集と記述を行う。また,形態的・機能的な類型に着目し,言い直し表現の分析と実態調査を行う。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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