2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17720100
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
大槻 信 京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (60291994)
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| Keywords | 文献資料 / 年代推定 / ガイドライン |
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| Research Abstract |
「文献資料年代推定のためのガイドライン」を作成することを目的に、原本の実地調査と従来の研究・知識の整理を行った。
貴重古典籍を多く蔵する京都大学附属図書館(貴重書庫を含む)、京都大学文学部図書館(貴重書庫を含む)、高山寺、神護寺、勧修寺などを中心に原本の実地調査を行った。加えて、天理図書館、国立国会図書館、東京大学、東洋文庫、金沢文庫などを訪れ、資料の収集に努めた。また、二松学舎大学で行われた訓点資料解読講習会に出席し、知見を得た。同時に、文献資料を扱う上での基礎知識の共有の必要性を強く感じた。
これらの原本実地調査にあたり、可能な場合には、デジタルカメラあるいはデジタルビデオを用いて、資料の撮影を行った。それが不可能な場合には、マイクロフィルムからの写真の焼き付けを依頼した。いずれの場合にも、「文献資料年代推定」という目的に留意して、調書を作成し、多くのデータを得た。これらの現地調査に、携帯容易かつ高性能なパーソナルコンピュータを持参することで、調査を格段に効率化することができた。また、これらの資料画像、調書、各種データ類などについては、大型HDDを使用して、データの蓄積を行い、今後の利用の便宜を図った。
以上の調査を通して、文献資料年代推定のための指標(メルクマール)となりうる事象にどのようなものがあるかを、事項にわけた上で(書誌、紙、墨色、文字、音韻、語彙、表記、文体、内容など)、整理を行った。今後の調査で更にそれらを補訂する予定である。
加えて、従来の研究の中で言及されている、文献資料年代推定に関わるあらゆる記述を収集するよう努めた。
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