2005 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットコミュニティを利用した遠隔作文教育における教材開発に関する研究
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17720127
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
大塚 薫 高知大学, 留学生センター, 講師 (30372733)
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Keywords | インターネットコミュニティ / 遠隔作文教育 / 教材開発 / 画像音声チャット / 作文添削システム / 対面教育 / カリキュラムデザイン / 内省 |
Research Abstract |
本研究は、日本語学習者における作文教育をインターネットコミュニティ上で行うことによって、対面教育と比較してより効果的な作文教育を行うことができるかを調査、研究するものである。同時に作文教育に効果的なコンテンツを開発するとともに、ウェブとの連携により学習者の作文のデータベース化を行い、誤用分析等の生きた資料として活用していくことを目的とする。 研究の方法としては、(1)対面教育とインターネットコミュニティ上での自主学習、(2)インターネットコミュニティ上のみでの自主学習、(3)遠隔教育とインターネットコミュニティ上での自主学習の3通りの作文教育を行うクラスを作り、それぞれ作文教育を実施した後、アンケート調査を行った。その結果から、インターネットコミュニティを通してどのような作文教育及びコンテンツが効果的かを考案した。 具体的には、以下の(1)〜(10)の手順で対面及び遠隔作文教育を実施し、学習者の作文をデータベース化した。(1)教授者は授業を受講している学生がIDを入力してアクセスできるインターネットコミュニティを作成、(2)教授者は作文教育の自主学習用のコンテンツをインターネットコミュニティ上に作成、(3)教授者は対面教育及び遠隔教育で作文教育を行い、課題としてインターネットコミュニティ上に作文を提出するように指示、(4)学習者は授業で学習した作文の形式や文法項目をインターネットコミュニティ上で復習、(5)学習者は作文の課題をインターネットコミュニティ上に提出、(6)教授者は学習者が提出した作文の修正箇所を提示、(7)学習者は対面及びネット上で討論を行い、作文を修正、(8)教授者は添削した作文を提示、(9)学習者は自分の作文及び授業に参加している学生の作文を確認、(10)学習者の作文をデータベース化。
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