2005 Fiscal Year Annual Research Report
近世芸能興行における「興行権」と動産所有に関する相関的研究
Project/Area Number |
17720161
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
斉藤 利彦 佛教大学, アジア宗教文化情報研究所, ポストドクター (10399058)
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Keywords | 近世 / 芸能興行 / 上方 / 歌舞伎 / 宮地芝居 / 興行権 / 動産所有 / 興行地 |
Research Abstract |
1、研究基礎資史料の収集 (1)近世芸能興行関係資史料の所在確認と必要資史料の収集 上方の歌舞伎番付などの近世芸能興行と「興行権」を研究するうえでの基礎資史料について、収蔵する関係諸機関の調査を実施、収集を行った。興行地別の興行関係基礎データ作成にあたり大きな成果といえる。 (2)近世芸能興行関係文献調査とリスト作成 研究基礎資史料とともに先行研究整理のために当該研究課題の文献調査・検索とリスト作成を実施した。特に動産所有関係の文献を精力的に検索した。これらは先行研究の整理と問題点の所在を明確にするうえで大きな成果といえる。 2、収集資史料の整理と分析 (1)収集資史料の整理 上記で収集した研究資史料を整理し「書架体制」を構築、研究環境を整備、次年度以降の研究を進めるうえでも有効な研究環境の構築をすすめた。 (2)興行地別の興行関係基礎データ作成 (1)で整理した研究資史料を、購入したパソコンと周辺機器を用いて、(1)近世大坂の宮地芝居別の名代・座本などを一覧できる興行関係基礎データを作成した。今後の研究を推進していくうえで大きな成果となるといえる。 (3)研究基礎資史料集作成 これまでに収集した資史料に今年度収集した資史料を加えて、当該研究に必要な説教讃語名代関係の基礎史料集及び補助研究資史料集を作成した。これらの史料集も当該研究を進めるうえでの研究基盤をなすものである。 3、分析の成果 今年度は研究基盤・研究環境を整備することを重要な研究目的としたが、資史料の収集と整理、近世芸能興行関係文献リストの作成、興行関係基礎データの作成など、当初の研究計画に沿った研究活動とその成果を実現できた 今年度研究実績としては、口頭報告1回(世界人権問題研究センター研究第二部11月例会)、雑誌掲載2本がある。
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Research Products
(2 results)