2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17720166
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Research Institution | The Tokugawa Reimeikai Foundation |
Principal Investigator |
宮原 一郎 (財)徳川黎明会, 徳川林政史研究所, 非常勤研究生 (70390747)
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Keywords | 日本史 / 江戸幕府 / 法制度 / 裁許状 |
Research Abstract |
本年度は、1出入筋にかかわる裁許状の収集 2吟味筋の裁判記録である『御仕置例類集』のデータベースの作成、以上当初の実施計画にもとづき、以下のような調査・研究を行った。 (1)科研費の旅費を活用し、近畿地方における自治体史など主に活字化された史料をもとに、近世前期から中期の幕府裁許状を収集した。調査先は、兵庫県立県政史料館・大阪府立中之島図書館・京都府立総合資料館・財団法人柳沢文庫(奈良県)・滋賀県立博物館・和歌山県立図書館・三重県立図書館・福井県立図書館と8都道府県にのぼる。 それと平行して、関東地域の各県立文書館などで補足的な調査も行い、史料の採取などを行った。具体的な検証は今後の作業になるが、畿内地域の幕府裁許のあり方を考える上では重要な基礎データを収集できた。このデータをもとにした出入筋関係の幕府裁許状のデータベースを、科研費の謝金等を活用してコンピューターへの入力を行った。 (2)科研費の人件費を活用し、吟味筋関係の裁判記録である『御仕置例類集』のデータベースを作成し、現在2308件の入力を終了した。入力項目は部・類・年代・件名・伺提出者などである。詳細な検討は次年度以降の課題になるが、例えばこのデータベースを検索することで、伺提出者たる各奉行(大坂町奉行・京都町奉行など)がどのような一件を担当し幕府に伺を提出していたのかが明らかになるだろう。入力作業は次年度において継続の予定である。
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Research Products
(1 results)