2008 Fiscal Year Final Research Report

The Relation of the Memory of 'Malgre-Nous' and French National History

Research Project

Project/Area Number	17720195
Research Category	Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
Allocation Type	Single-year Grants
Research Field	History of Europe and America
Research Institution	Ritsumeikan University
Principal Investigator	NAKAMOTO Maoko Ritsumeikan University, 国際関係学部, 准教授 (80330009)
Project Period (FY)	2005 – 2008
Keywords	アルザス / アイデンティティ / 強制召集兵 / オラドゥール事件 / ボルドー裁判
Research Abstract	アルザスの強制召集兵の問題を、第一次世界大戦期から第二次世界大戦期までのアルザスにおけるアイデンティティの変動/変容の中に位置づけ、ネーションステイトが根源的に抱える矛盾の結節点として、強制召集兵の存在と彼らの体験、そして彼らの存在とともにアルザスが戦後抱え込んだ「ふさがらない傷口」を提示した。それは「ナショナル・ヒストリー」に包摂されえない体験・記憶であり、このような「内部の〈外部〉」の存在は、ネーションステイトという体制の根本的矛盾を示していると言えよう。