2006 Fiscal Year Annual Research Report
焼畑移動農耕社会の出生・死亡動態と人口転換メカニズムに関する実証的研究
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17720217
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
佐藤 廉也 九州大学, 大学院比較社会文化研究院, 助教授 (20293938)
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| Keywords | 人口史 / 地理学 / 人類学 / 焼畑 / エチオピア |
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| Research Abstract |
本年度は、(1)前年度に整備されたエチオピア西南部焼畑民・マジャンギルの人口データベースを用いた基本的な人口構造と人口動態の分析(2)現地調査による欠損データの確認・修正とあらたなデータ収集、の2点に絞って研究をおこなった。成果の概要は以下の通りである。
(1)データベースの分析による人口構造・人口動態の解明:およそ800人のデータベースのうち、人口構造の把握のために出産期をむかえた女性約300人のデータに絞り、その出産の歴史を明らかにし、世代間の比較をおこなった。
(2)現地調査による欠損データの確認とあらたなデータ収集:既存の出産に関わるデータ、とくに出産期を終えた高齢女性に関するものの中には、初期のインタビューの問題により、乳幼児期に死亡した子供の出産歴が欠落している可能性が認められた。この点をおぎなうために現地調査(2007年2月から3月にかけてエチオピア・ガンベラ州で実施)において1962年以前に生まれた53人の女性から再インタビューをおこなった。この結果、約20%の女性からこれまでに報告されていなかった出産例をあらたに聴き取ることができた。この作業によってデータベースの正確性は飛躍的に向上したと言える。現地調査においては同時に、年齢推定のクロスチェックもおこない、人々の生年に関する信頼性のチェックをおこないことができた。
以上により、18年度は計画通りの研究を遂行し、成果を上げることができた。次年度(最終年度)はこれらを基盤として、研究の最終的なとりまとめをおこなうことができる見通しである。
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Research Products
(4 results)
