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2005 Fiscal Year Annual Research Report

沖縄・読谷村における米軍と「地域文化」の相互作用に関する文化人類学的研究

Research Project

Project/Area Number 17720224
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

原 知章  静岡大学, 人文学部, 助教授 (00287947)

Keywords沖縄 / 読谷村 / 米軍 / 沖縄文化
Research Abstract

本研究の目的は、沖縄において「地域文化」と米軍の間でいかなる相互作用が展開されてきたのかを実証的に明らかにすることにある。本研究では特に沖縄島中西部に位置する読谷村に焦点を当てる。読谷村に焦点を当てるのは、読谷村における「地域文化」の復興や創造に、米軍基地の存在という要因が深く関わっていると考えられるからである。
3年間の研究助成期間の初年度にあたる今年度は、当初の予定どおり、文献資料調査を中心に取り組んだ。また、約2週間の現地調査を実施し、沖縄県立図書館、琉球大学附属図書館、読谷村史編集室で文献資料調査を進めるとともに、若干の検討調査も行なった。
以上の文献調査およびインタビュー調査を通して、(1)読谷村の歴史、戦後沖縄史、米国の軍事戦略に関する文献資料の収集およびインタビューを行ない、(2)いくつかの貴重な一次資料を確認し、(3)平成18年度以降の本格的な現地調査に向けての準備を整えることができた。
また、以上の調査を通して、読谷村における「地域文化」の復興に関して、以下の点を明らかにすることができた。
読谷村では、昭和47年の施政権返還以後の30年間に、行政の積極的な取り組みのもとで、反基地闘争が進められ、地域語、民俗芸能、工芸品などの「地域文化」の復興・創造が活発化してきたことが先行研究により明らかにされてきた。しかし今年度の調査では、施政権返還以前、すなわち米軍施政下の時期に、後の反基地闘争や「地域文化」の復興・創造を先取りするような動向が存在していたことが明らかになった。たとえば、1960年代の読谷高校の教師たちによる文化・芸術運動ともいうべき取り組みや、1970年代初頭の読谷村における初の住民運動である「アスファルト工場反対運動」などである。来年度は、こうした調査の成果をふまえて、本格的な現地調査を実施し、その成果をまとめていきたいと考えている。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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