2006 Fiscal Year Annual Research Report
法の実現と行政の作用との関係における中国的特質に関する一考察
Project/Area Number |
17730006
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宇田川 幸則 名古屋大学, 法政国際教育協力研究センター, 助教授 (80298835)
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Keywords | 中国 / 行政 / 市民 / 法の実現 |
Research Abstract |
(1)昨年度に引き続き、中国最高人民法院公報(季刊、1985年〜)、中国最高人民法院応用法学研究所編『人民法院案例選』(季刊、1992年〜)所収の公式裁判例、中国高級法官培訓中心・中国人民大学法学院編『中国審判案例要覧』(年間、1992年〜)所収の準公式裁判例、「中国法学」「法学研究」等の法学雑誌掲載論文等を中心に、申請者がこれまでに個人的に収集してきた資料の読解および整理を行った。 (2)昨年度に引き続き、日本国内で入手可能な中国関係の資料の網羅的な収集および読解を行うため、北海道大学および関西大学に赴き、これらの機関がこれまでに収集してきた資料の閲覧・複写を行った。これと並行して、印刷メディアの収集を積極的に行うとともに、国内外のオンラインデータベース等を利用することによって、本研究課題に関する過去の情報を網羅的に収集・整理することにつとめた。 (3)本研究をより立体化させることを目的として、中国、日本とともにアジア的な行政と市民との関係が濃厚に存在するであろうと考えられる韓国において、2007年2月〜3月にかけて、韓国法制研究員のご協力の下に、現地調査ならびに資料収集を実施した。 (4)以上をもとに、本究の全体的な構想を練り、民主主義科学者協会法律部会において研究報告(中間報告)を行い、批判をいだ。 (5)これまでの研究成果の一部を、本報告書「11.研究成果(平成17年度の研究成果)」所掲のとおり発表した。
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Research Products
(3 results)