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2005 Fiscal Year Annual Research Report

失業に対する予備的行動と家計の経済厚生

Research Project

Project/Area Number 17730133
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

小原 美紀  大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 助教授 (80304046)

Keywords経済事情 / 経済政策 / 経済統計学 / 経済理論
Research Abstract

日本家計の失業に対する予備的行動について、予備的貯蓄という側面と予備的な労働供給行動という2つの側面から分析を行った。予備的貯蓄については、郵政総合研究所による『家計と貯蓄に関する調査』のデータを使って、失業時に家計貯蓄は減少するのか、また失業経験により家計貯蓄は高まるのかについて分析した結果をまとめた。主要な分析結果は、失業時にも預貯金額は減少しないこと、失業経験は貯蓄を高める可能性があることである。後者は、失業経験がある者の方が失業リスクに対して予備的な行動をとりやすいことを示唆する。なお、この論文は「失業と家計貯蓄」というタイトルで作成し、現在改訂中であり投稿段階にはない。
予備的な労働供給行動については、夫の失業に対して、妻が労働供給を行うかを、家計経済研究所による『消費生活に関するパネル調査』を用いて計量分析した。分析により、夫の失業に対して有業の妻が有給残業時間を増加させたり、無業の妻が働きに出る確率が高まることが示された。この論文は、"The Reaction of Households to Unemployment Shocks and Income Risk in Japan"というタイトルでまとめられ、国際ジャーナルに投稿し、2006年2月に、1回目の修正要求を得た状態にある。
また、日本家計の予備的な労働供給と予備的貯蓄の行動についてさらに厳密に分析するために、アンケート調査(『家庭のリスクについての意識調査』)を作成し、実施した。調査結果の集計は近日中にあがる予定になっている。来年度はこの個票データを使った計量分析を行う予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 親の介護は子の市場労働を抑制するか2006

    • Author(s)
      小原美紀
    • Journal Title

      雇用環境の変化と職業能力に関する調査研究(13章)

  • [Journal Article] 消費税は本当に逆進的か 負担の「公平性」を考える2005

    • Author(s)
      小原美紀, 大竹文雄
    • Journal Title

      論座 12月号

      Pages: 44-51

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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