2005 Fiscal Year Annual Research Report
ブラジルアマゾンにおける持続的開発:環境側面を反映した生産性指数の開発と政策評価
Project/Area Number |
17730180
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大槻 恒裕 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 助教授 (40397633)
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Keywords | ブラジル / アマゾン / 経済開発 / 農産品貿易 / 生産性 / 市場拡大 / 環境 / 貿易規制 |
Research Abstract |
17年度は本研究において以下のことを行った。 問題の特定: 先行研究のサーベイ、研究者と意見交換を通じて、問題を特定した。ブラジルアマゾン地域における近年の森林破壊と大豆、牛肉輸出の飛躍的増加との関連に着目し、研究内容をアマゾン地域の大豆、牛肉生産のメカニズム・生産性とそれらの輸出価格に対する弾力性の分析を研究テーマに追加。それを研究費申請時のテーマである環境要因を反映した生産フロンティア、効率性の分析に結びつける。また、貿易相手国の規制と需要の変動によるブラジル輸出への影響を計り、総合的にアマゾン地域の持続的開発の展望を探る。 ブラジルIPEA(ブラジル経済研究所)の訪問: IPEAを訪問しDIMAC(マクロ経済分析局)研究者とアマゾン地域における大豆・牧畜フロンティアの時間的・空間的拡大の計量分析に関する意見交換を行った他、データ及び資料の収集を行った。 データベースの構築: 牛肉ブラジル国内価格、輸出価格のパネルデータを2つのフォーマット(1)20州x1989-2004月次、(2)40貿易港x1989-2004月次を作成。同国の物価指数、為替レートなどのパネルデータも作成。市場政策やその他の政策変数も追加中。大豆のパネルデータについても現在作成中。 研究論文: 食品貿易、輸入国における規制と需要に関する雑誌論文は11.に掲載。作成中の論文は(1)牛肉において国内価格、輸出価格の共和分の検定とVAR分析、(2)DEAによる生産効率性の推計。
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