2007 Fiscal Year Annual Research Report
空間的自己相関を考慮した密集市街地の有効利用に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
17730188
|
Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
宅間 文夫 Meikai University, 不動産学部, 准教授 (80337493)
|
Keywords | 密集市街地 / 外部不経済の定量化 / 空間的自己相関 |
Research Abstract |
19年度は,設備備品費で購入する住宅都市経済学関連図書により,国内・外の既存研究のリビューを進めつつ,18年度に整理した密集市街地の有効利用を阻害するメカニズムの理論的フレームに,空間的自己相関を考慮した理論的フレームに拡張した.また,併せて,空間的自己相関モデルに関して詳しい外部の専門家と議論・ヒアリングを行い,専門知識を提供していただいた. 19年度は,空間的自己相関を考慮できる実証モデルの検討と18年度までに構築したデータベースを利用した実証分析による実証モデルのブラッシュアップ,およびモデル再検討により不足するデータベースの補完を行った.分析から,(i)密集市街地の外部不経済の金銭価値は,国土交通省が定義する密集市街地とその中で重点的に整備すべき密集市街地を比較すると,代表的な敷地において約く2倍程度の開きがある.(ii)各種整備を活用して密集市街地を整備すると,地価が6〜7%程度上昇すること,が試算された.
|