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2006 Fiscal Year Annual Research Report

医療機関の満足度向上政策に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 17730232
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

冨田 健司  静岡大学, 人文学部, 助教授 (40329149)

Keywords医療機関 / 医療マーケティング / 患者満足度向上 / 医療の質 / 病院マネジメント / 多職種チーム医療
Research Abstract

医療機関において患者満足の向上が重要であり,患者の治癒がその大きな要因となっている。患者の治癒率向上を目指すには高い医療の質が不可欠であり,その組織マネジメントに目を向けることは,経営・マーケティング視点において重要となる。そこで,医療の質が高いとされる病院に目を向け,その高い質を生み出す組織マネジメントについて考察した。
事例研究から,その医療の質を高めている要因として,(1)静岡県による病院マネジメントへの関与と,(2)看護師に権限を付与した多職種チーム医療とを指摘することができた。
(1):専門の職員が権限を持ち,マネジメントを行ことにより,第3者の視点から厳しく効果,効率の改善を図ることができ,これまで医療業界で暗黙視されてきたことに疑問の目を向けることも可能になる。さらに,県への報告によって外部モニタリング機能による監視が働く。また,病院設立構想の初期段階で理念を定めることも重要である。医療従事者が患者中心の理念で守られることによって,患者への効果をより重視した診療,ケアを行うことが可能となる。
(2):師長をトップとした多職種チーム医療をとり,さらにチーム内で医師と看護師が同等の地位にいるなどの組織形態をとることにより,チームはトップダウン型ではなく,医師と他のメンバーとの距離が近く,かつ双方向的な関係,或いはワークショップ的な関係を構築する。この組織形態では,チームメンバー全員に知識・情報を学習,共有できる環境が整っている。このチーム内相互学習・コミュニケーションはきわめて重要である。医療機関の場合,医療従事者は個々の専門的知識・情報を有するため,互いの知識・情報を提供し合うことにより,チームメンバーは相互学習を行うことができる。この時,メンバーは互いの能力を認め,能力的信頼を抱くこととなる。チームメンバー間に信頼が構築される時,より高次元のチーム医療を提供することが可能となる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 医療の質を高める組織マネジメント2007

    • Author(s)
      冨田 健司
    • Journal Title

      慶應経営論集 24巻1号

      Pages: 133-145

  • [Journal Article] 製薬産業における新薬開発を目的とした戦略的提携2006

    • Author(s)
      冨田 健司
    • Journal Title

      季刊マーケティング・ジャーナル 103号

      Pages: 31-43

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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