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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ベンチャー企業の創出におけるインキュベーション施設の利用に関する理論的実証的検討

Research Project

Project/Area Number 17730233
Research InstitutionShiga University

Principal Investigator

高橋 勅徳  滋賀大学, 経済学部, 助教授 (70352482)

Keywords経営学 / インキュベーション / ベンチャー / ネットワーク
Research Abstract

平成17年度は大阪市によって設置されたインキュベーション施設・メビック扇町における聞き取り調査および、観察調査を中心に研究活動を実施した。聞き取り調査については、施設運営における中心的スタッフ3名、入居者については8名に対して、のべ50時間におよぶインテンシヴな聞き取り調査を実施した。また、同施設が月二回程度の頻度で開催してきた成果報告会および、運営協力団体である関西ネットワークシステム主催の交流会やシンポジウムに参加し、観察調査を行った。これらの観察調査を通じて、メビック扇町に入居する35社に接触し、論文作成に必要なデータを収集している
以上の調査研究に関する研究成果は、企業家研究フォーラム年次大会にて研究報告の後、同学会が発行するレフリー付き学会誌『企業家研究』に「インキュベーション施設を捉える論理:メビック扇町における施設管理者と入居者の相互関係」を投稿し、受理された(2006年6月頃に発刊予定)。本論文は、施設管理者と入居者との相互関係に注目することで、先行研究において軽視されてきた入居者側の起業戦略と、彼らの行動を取り込んだ上での施設管理者側の施設運営戦略の相互影響プロセスについて詳細な記述を行った。
また同年度の後半は、聞き取り調査および観察調査によって得られたデータの分析と平行し、米国における先行研究の文献レビューを実施した。この文献レビューでは、インキュベーション施設、産学連携、インキュベーション施設に関する先行研究のみならず、米国に於いて近年注目されつつある理論的展開である新制度学派アプローチのレビューをおこない、両研究を架橋するカタチでの理論的枠組みの構築を行った。この文献レビューの研究成果の中間報告として、滋賀大学経済学会発行・彦根論叢に「インキュベーション施設を捉える二つの論理:システム・アプローチの限界と新制度学派の展開」を投稿し、掲載された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] インキュベーション施設を捉える二つの論理:システム・アプローチの限界と新制度学派の展開2006

    • Author(s)
      高橋勅徳
    • Journal Title

      彦根論叢 第358号

      Pages: 95-108

  • [Journal Article] インキュベーション施設を捉える論理:メビック扇町における施設管理者と入居者の相互関係2006

    • Author(s)
      高橋勅徳, 宇田忠司
    • Journal Title

      企業家研究 第3号(近日公刊)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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