2006 Fiscal Year Annual Research Report
ベンチャー企業の創出におけるインキュベーション施設の利用に関する理論的実証的検討
Project/Area Number |
17730233
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
高橋 勅徳 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (70352482)
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Keywords | 経営学 / ベンチャー / 中小企業 |
Research Abstract |
平成18年度は、(1)インキュベーション施設Mebic扇町での継続的フィールドワークと理論敵枠組その再構築、(2)これまでの研究成果の海外での報告、(3)新たなリサーチサイトの開拓、の三つの活動を中心に本研究課題を進めていった。 まず(1)(1)インキュベーション施設Mebic扇町での継続的フィールドワークと理論的枠組みの再構築については、Mebicが主催する成果報告会およびプロモーションイベントに参加するだけでなく、講演者の選任や講演依頼の強力を行った。また理論的枠組みの再構築については、近年、欧米の企業家研究において新たな理論的潮流と成りつつある制度的起業(institutional entrepreneurship)についての文献レビューを実施し、彦根論叢・第365号に投稿し、掲載されている。 (2)これまでの研究成果の海外での報告については、2007年1月にアメリカ合衆国オーランドにて開催された、USASBE(United State Association of Small Business and Entrepreneurship)において、"Changing the Industrial Context : Practices of incubator managers to change content business in Japan"と題する研究報告を実施した。この活動は平成19年度も継続し、同学会が発行する学術誌・Entrepreneurship Theory and Practiceに投稿する予定である。また、神戸大学大学院経営学研究科、原拓志教授編著によるindustrial Innovation in Japan(Routlage社 刊行)の第八章に、本研究に基づく論文"Analysis of the Innovation Process Created through the Management of Business Incubators in the Japanese Content Industry"を寄稿しており、平成19年度中に出版される予定である。 (3)新たなリサーチサイトの開拓、については、Mebic扇町所長・堂野氏に協力を依頼し、同施設に入居し活動している。企業支援団体・関西ネットワークシステムに調査以来を申込み、これが受理されている。平成18年度は、この団体を対象とした調査を実施するための方法論の整理とリサーチアジェンダの構築を実施してきた。具体的な調査については、平成19年度より着手する。
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Research Products
(1 results)