2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域イノベーション・システムにおける本社機能の集積要因としての信頼の機能の解明
Project/Area Number |
17730249
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Research Institution | Tokyo Fuji University |
Principal Investigator |
篠崎 香織 東京富士大学, 経営学部, 准教授 (50362017)
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Keywords | 地域イノベーション・システム / 信頼 / 産業集積 / 研究開発マネジメント / 石油化学産業 |
Research Abstract |
本研究は、わが国の石油化学製品製造業の研究開発マネジメントの実態把握および、イノベーションに結びつけるための要件を明らかにする目的で開始された。一昨年は、石油化学製品製造企業の研究開発部門と研究所の長を対象にした質問票調査を実施した。また昨年は、京葉コンビナート地帯に存する石油化学関連企業の研究開発部門および研究所の長を対象にしたインタビュー調査を行なった。19年度は2つの調査から得られた知見をもとに成果報告を行っていく。 以下、18年度に行なった活動を、年度研究実施計画の事項に対応させて記述する。 1.文献レビュー 石油化学分野に関わる主要企業の歴史的な活動経緯および今後の活動の方向性の把握、石油化学製品に関わるデータの収集を行なった。 2.データの分析 石油化学製品製造業の研究開発マネジメントの実態を把握し、イノベーションに結びつけるための要件を明らかにする目的で、一昨年度実施した質問票調査から取得したデータをもとに分析を進めている。本年度は、研究開発および事業化の阻害要因に関する分析、技術機会に注目した分析を中心に行なった。 3.インタビュー調査の企画と実施 質問票調査から得られたデータの分析を通して明らかになったことの確認、および各研究部門・研究所の研究開発の取り組みの実態を把握する目的でインタビュー調査を企画し、実施した。京葉コンビナート地帯は石油化学関連企業が数多く集積しているため、産業集積による近接性から享受しうるメリットなどもインタビューすることを念頭におき、その一帯に存する企業を対象に調査を行なった。 4.研究報告 18年度は、主に2.の研究成果をPortland International Center for Management of Engineering and Technology、文部科学省科学技術研究費補助金特定領域研究「日本の技術革新-経験蓄積と知識基盤化-」フォーラム、研究・技術計画学会において発表した。3.の研究成果の発表は今年度行なう。
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Research Products
(4 results)