2005 Fiscal Year Annual Research Report
多様な就業形態を含む職場のマネジメント手方に関する研究
Project/Area Number |
17730254
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
関口 倫紀 大阪経済大学, 経営学部, 講師 (20373110)
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Keywords | 多様な就業形態 / 非正規雇用 / 非典型雇用 / プロフェッショナル / マネジメント / 人事管理 / 若年者の労働問題 |
Research Abstract |
研究の初年度でもある平成17年度は、文献研究を中心に、労働の非正規化や、非典型的な雇用化におかれる働き手の就業行動やそれらのマネジメントに関する理解を深める活動を行なった。具体的には、派遣社員やパート、アルバイト、契約社員といった非正規労働の近年の動向や就業意識について、および、高度専門職もしくはプロフェッショナルといった、一般的なホワイトカラー・ブルーカラー正社員と性格を異にし、組織に頼らず、より独立した仕事のやり方を志向するするタイプの人材の特徴について、文献を中心に幅広く資料収集を行った。また、雇用の多様化と絡んで社会的にも問題となっている若年者の労働状況についても調査を行った。 文献サーベイを中心とする資料収集に基づいた初年度の具体的な研究成果としては、まず、若年者の労働問題を扱った論文を、カウンセラー経験のある研究者と共同で執筆し、学会発表を行ない、さらに紀要に掲載した。また、プロフェッショナルについては、海外の研究成果をサーベイしたものに基づいた論文を作成し、紀要に掲載した。その他、本研究の基礎的な位置づけとなる日本的経営と労使関係に関する展望論文を紀要に掲載し、さらに、多様な人材のマネジメントのひとつのヒントとなりうる理論論文を、書籍の一章として掲載した。 その他、今後2年間のあいだに実施を予定している聞き取り調査やアンケート調査の準備段階として、人材ビジネスや派遣会社との人的ネットワークの拡充にも力を注いだ。その1つの手段として、民間企業や派遣会社の実務家達とHRM研究会を組成し、関連する分野の勉強会も主催した。
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