• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

ABC/ABMの導入による組織ユニットの抵抗の発生に関する実証研究

Research Project

Project/Area Number 17730293
Research InstitutionOtemon Gakuin University

Principal Investigator

福田 直樹  追手門学院大学, 経営学部, 講師 (90388405)

Keywords導入研究 / ABC / ABM / マネジャーの役割 / 導入目的 / 業績評価 / 成果報酬制度
Research Abstract

◎ABC/ABMの導入に関する研究
今年度の研究課題は,(1)「ABC/ABM等の管理会計システムを新たに組織に導入することで,組織ユニット・レベルでどのような抵抗が生じるのか。また,その源泉は何か。」について文献調査及びインタビュー調査を通じて明らかにすること,および,(2)得られた知見が一般化できるかどうかを明らかにするため,質問票調査を実施することであった。当該課題に関しては,質問票調査まで踏み込むことはできなかったものの,文献調査を通じて,導入目的の理解容易度と導入目的についてのコンセンサスの如何が,従業員の抵抗の源泉となっている可能性を明らかにすることができた。また同時に,両要因とも先行研究間で結果が異なっており,抵抗に関係しているのか否かに関して結論の一致を見てはいなかったことも分かった。そこで,報告者は,自身が実施したインタビュー・データを分析することも通じて,両要因が従業員の抵抗の源泉となっているのかについて,他の先行研究とは異なる「プロセスを記述する」という視点からケース研究を通じて探ることにした。
報告者が調査した組織では,先行研究と同様,従業員の間で導入目的に関するコンセンサスが得られていなかったことが抵抗の源泉の一つであった。また,導入推進者が導入目的を従業員に対して伝達することで抵抗が低減され,導入目的が従業員の間で共有化されていたことが確認された。本研究の理論的インプリケーションの1つは,本研究を通じて先行研究間の結果の相違の原因をプロセスの観点から説明することが可能となった点であった。以上の結果を,福田(2007)を通じて公刊した。
◎業績評価システムのチェンジに関する研究
今回のテーマと関連して,業績評価システムのチェンジに関するケース研究と質問票調査も実施し,それらの成果を近藤他(2006)および福田他(2006)の両稿にまとめた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 導入目的共有化の際の会計情報とマネジャーの役割 : ABC/ABMの導入を中心に2007

    • Author(s)
      福田直樹
    • Journal Title

      追手門経済・経営研究(追手門学院大学経済学部・経営学部紀要) 第14号

      Pages: 281-298

  • [Journal Article] 成果報酬制度の導入が及ほす組織成果への影響 : ある照明機器メーカー営業部門における事例研究2006

    • Author(s)
      近藤隆史 他
    • Journal Title

      経営と経済(長崎大学経済学部紀要) 第86巻第1号

      Pages: 175-193

  • [Journal Article] 業績評価制度の変化に関する実態調査2006

    • Author(s)
      福田直樹 他
    • Journal Title

      追手門経営論集(追手門学院大学経営学部紀要) 第12巻第1号

      Pages: 19-43

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi