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2005 Fiscal Year Annual Research Report

戦後日本社会における「バックラッシュ」的言説の社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 17730302
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

北田 暁大  東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (10313066)

Keywordsジェンダーフリー / フェミニズム / 男性学 / バックラッシュ / 言説分析 / 社会構築主義
Research Abstract

以下の4つのテーマに分け、作業を進めてきた。平成十七年度はとりわけ(1)と(2),(4)のテーマを重点的にとり扱った。
(1)共時的研究(1)(反フェミニズム言説をめぐる共時的な言説分析):「ジェンダーフリー」「ジェンダー」「フェミニズム」について批判的に言及する言説群(主として90年代後半以降)を、雑誌、新聞、書籍などのメディアを中心に収集し、整理・分析した。また、「ジェンダーフリー」については、肯定的に語る言説も収集し、肯定的/否定的言説の齟齬が生じる原因、および両者が共有する認識図式を読み解くための基礎資料を揃え、平成十八年度以降展開する予定の構築主義的言説分析の基盤を固めた。十八年度以降も引き続き、一次言説の収集作業を継続する。
(2)共時的研究(2)(調査のための準備作業)インターネット掲示板などにみられる「反フェミニズム」的な言説を分析し、ネットコミュニケーションと反フェミニズム的心性の関係性について、仮説的な議論を立てた。反フェミニズム系のネット掲示板などでよく観察される「議論」や「批判」のあり方を分析し、次年度における調査研究の基礎固めを行った。
(3)通時的研究(反フェミニズム言説をめぐる通時的な言説分析):1950年代以降、社会、家族制度の変化と相まってどのように「反フェミニズム」的言説が変容してきたのか、について基礎的・予備的な資料収集を行った。来年度以降、共時的分析(1)と併せつつ、戦後日本におけるバックラッシュ言説の総合的な分析を行う。
(4)理論研究(社会構築主義に対する批判的議論についての理論的検討):フェミニストによって提示されるジェンダーやセックス概念をめぐる社会構築主義の議論(J,バトラーなど)はしばしば「性差を否定する」議論として批判されている。これらの批判の妥当性について、理論的に考察した。その成果を反映した論文は有斐閣から出版される『ジェンダーと社会理論』に収録される。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Book (1 results)

  • [Book] ジェンダーと社会理論(現在原稿を編集中)(江原由美子他編)

    • Author(s)
      北田 暁大
    • Publisher
      有斐閣(出版社に原稿提出済み)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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