2006 Fiscal Year Annual Research Report
世代間関係の動態とその規定要因にかんする社会学的研究
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17730304
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田渕 六郎 名古屋大学, 環境学研究科, 助教授 (20285076)
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Keywords | 世代間関係 / 発達 / 祖父母-孫関係 / 社会学 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に実施した第1次の祖父母調査(祖父母から見た祖父母一孫関係の調査)データについて、多変量解析による分析を行うとともに、地域レベルデータの整備を進めた。孫側の調査は調査事情による困難のため実施せず、祖父母調査データの分析を通じて祖父母-孫関係の時系列的変化に焦点を絞ることとし、来年度実施予定の祖父母調査の追跡調査に向けて第1次調査協力者への協力依頼を兼ねた意向調査を実施した。 第1次祖父母調査では名古屋市在住の60歳以上の高齢者1200名を層化2段無作為抽出により選挙人名簿から抽出し2005年に自記式郵送調査によって約700名の回答を得た。これら高齢者の居住する20数力所の地区について、2000年国勢調査データの小地域統計を入手しその整備を行った。具体的には各地区における社会統合度に関連が高いと判断される諸指標を算出し、地区レベルデータとして個票データにマージした(2005年国勢調査結果の公開後はデータの差し替えを行う)。これら地区データを含めたデータセットについて、多変量解析の手法による分析を進めた。 上記に並行して、第1次祖父母調査の縦断的調査を前回調査から2年経過した平成19年度に実施する準備として、前回調査において既に追跡調査を実施する予定は伝えているが、この間の移動や調査協力意思の変更有無を知るための意向調査を2007年1月から2月にかけて実施した。約700名への調査協力依頼に対して7割以上の回答者から協力許可の回答を得ることができた。現在データの整備を進めているところである。
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Research Products
(1 results)