2005 Fiscal Year Annual Research Report
福祉用具の利用に対する継続的な支援の有効性に関する研究
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17730338
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
徳田 律子 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 講師 (40316435)
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Keywords | 福祉用具 / 満足度 / 身体障害者 |
Research Abstract |
福祉用具を利用した後の変化を明らかにすることを念頭におきつつ、本年度は、地域に在住する高齢障害者における福祉用具の利用実態を明らかにすることを第一の目的とした。その上で、高齢障害者が福祉用具の利用に対してどのような認識や態度などを有しているのかについて明らかにすることを第二の目的とした。調査対象は、A市に在住している者であって身体障害デイサービスセンターを利用している高齢障害者とした。質問紙によるアンケート調査を実施した結果、有効回答が得られたのは104名であった。調査内容は、基本属性(性別、年齢、障害者手帳の有無、障害の程度、家族形態などを含む)、ADL、社会関連性、福祉用具の利用の有無、福祉用具の利用希望の有無、福祉用具に対する満足度、福祉用具に対する態度などによって構成された。得られた結果は以下の通りであった。第一に、福祉用具の利用実態に関しては、大半の者が何らかの福祉用具を利用しており、一人当たり複数個の福祉用具を利用していた。第二に、福祉用具を利用した後の満足度については、「満足している」と答えたものが過半数以上であった。一方で、福祉用具を利用した満足度について「どちらともいえない」又は「不満」と答えたものも約3割であった。今回の調査結果から、対象者において福祉用具が広く利用されていることが明らかとなった。一方で、福祉用具の導入後になんからの不満を抱えている利用者も存在していたことから、今後は福祉用具の導入後の支援のあり方についての継続的な検討が必要である。
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