2005 Fiscal Year Annual Research Report
介護専門職におけるパラリーガルとしての役割と業務に関する研究
Project/Area Number |
17730339
|
Research Institution | Higashi Nippon International University |
Principal Investigator |
梶原 洋生 東日本国際大学, 福祉環境学部, 講師 (00382797)
|
Keywords | 介護専門職 / 介護実務 / 人権擁護 / 生活支援 / リーガルアプローチ / ローヤリング / パラリーガル / 介護福祉 |
Research Abstract |
我が国の介護専門職はその資格制度創設期から利用者の人権擁護を掲げ、そのための生活支援を理念化してきたが、その一方で、医療との緊密な連携をも業務内容にしてきた。つまり、リーガルプロフェションとメディカルプロフェションとの交錯的な専門業態が見受けられるのである。しかし、このような状態にありながら、介護専門職における医療職との類似性を取り上げてパラメディカルとしての一面を検証する研究があるものの、そのパラリーガルとしての一面を検証する研究は少なく、その角度の基礎的検証がまず必要だと考えられた。 そこで、本年度はその業務要素について法務における行為規範の観点から調査し、そのアプローチを構造的に理解することで、ローヤリングの体系化に向けた理論枠組みを検討・試論した。 具体的には以下の手順・方法で研究計画どおり実施した。 (1)平成16年度までに纏めている文献調査をもとに、さらなる文献調査を実施。 (2)全国の介護関連団体について予備的な調査活動の実施。 (3)検証に適切な団体の選定及び協力依頼。 (4)介護業務の法的要素抽出と法務の抽出・検討。 (5)The University of Oregon in the USを中心としたParalegalsの実態調査・検証。 以上を研究計画どおりの手順・方法で実施し、よって計画通りの水準で一定結果を得るに至ったので、この成果を整理して各方面の研鑽を受けた。 これらの実績については本年度の総括を反復的に行ないつつ、一連の著作活動を遂行した。それを纏め上げて完成させたものを書物にして出版した。このことで、来年度以降の継続研究における研究上の円滑な発展性に、より一層の期待が持てるものと思料する。
|
Research Products
(1 results)