2007 Fiscal Year Annual Research Report
司法制度のわかりやすさと公正感,および傍聴経験に関する社会心理学的研究
Project/Area Number |
17730360
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
今在 慶一朗 Hokkaido University of Education, 教育学部, 准教授 (40359500)
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Keywords | 手続き的公正 / 訴訟 / 司法制度 / 社会心理学 |
Research Abstract |
○学会誌への論文の投稿 1.産業・組織心理学会が発行する「産業・組織心理学研究」に論文を投稿。現在審査継続中。 タイトル:裁判の公正感と利用しやすさに対する司法制度と相互作用の効果 概 要:規制緩和が進行したわが国では、当事者が民事紛争を自ら事後的に解決する必要が高まってきている。本研究では企業等で法務を担当する職員に対してアンケートを行い、司法制度に対する公正感や裁判の利用しやすさに関する調査を行った。この結果、裁判官との相互作用の質がそれらを強めることが確認された。 1.函館人文学会が発行する「人文論究」に論文を投稿。現在印刷中。 タイトル:裁判傍聴における手続き的公正感 概 要:利害関係を持たない第三者であっても,適切な手続きによって公正さを感じ,また,社会や制度に対するコミットメントを強めると予測した。また,本研究では,裁判に対する利用動機についても併せて検討し,公正な手続きと,裁判手続きに対する理解が利用動機と相関すると予測した。これらの予測の妥当性を確認するため,パネル調査を行ったところ,仮説は部分的に支持された。 ○学会大会への参加 公正感に関するワークショップを日本社会心理学会第48回大会で開催。他大学の研究者4名とともに参加した。発表者は公正感に関する実験や調査の分析結果を持ち寄り、これに関してフロアの参加者とともに理論的な観点から討議を行った。
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