2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17730362
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 佳苗 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 助教授 (60334570)
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Keywords | 児童青少年 / 体験学習 / 体験活動 / 発達 / 質問紙調査 / 社会教育 |
Research Abstract |
近年、児童青少年の社会性を育成するために、地域や学校による体験学習・体験活動の取り組みが行われてきているが、その実態や効果に関する研究は少ない状況にある。そこで、本研究では、平成17年度の地域や学校、インターネット上の体験に関する検討に加え、平成18年度には、地域で社会性育成の取り組みを積極的に行っている機関(公民館、博物館、NPO、企業など)を対象とした質問紙調査を実施した。対象機関は、Webページや新聞などの情報から、これまでに優れた体験学習・体験活動の実践を行っているとして表彰を受けたり、企業からの助成を受けたり、工夫した実践を行っている全国の機関・団体とし、計23機関から回答を得た。 その結果、平成18年度に実施した体験学習・体験活動として、「自然体験」「ものづくり体験」が多く見られた。また、もっとも力を入れて行った体験学習・体験活動についても尋ねたところ、「自然体験」「人間関係体験」「異文化体験」の順に多く見られた。また、体験学習・体験活動の対象年齢としては、小学生という回答が多かった。 体験学習・体験活動で期待している効果としては、「コミュニケーション力」「集団活動への参画意欲が高まる」が多く見られた。実感している効果としては、「コミュニケーション力」「社会的スキルが高まる」「集団活動への参画意欲が高まる」が多く見られた。期待している効果と実感している効果に関する回答を比較すると、期待通りの効果が実感されている場合が多かったが、「ものごとを深く考える力がつく」「創造性が高まる」「命の大切さに気づく」では効果が実感されていない場合が比較的多くあることが示唆された。 本研究の一部は、現在、学術雑誌に投稿中である。また、平成17年度に実施したインターネット上の体験に関する調査結果の一部(インターネット上で社会性を高める可能性のある体験について)が日本教育工学会誌に掲載された。
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