2006 Fiscal Year Annual Research Report
社会関係資本に対するメディア効果についての総合的研究
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17730372
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
柴内 康文 同志社大学, 社会学部, 助教授 (60319457)
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Keywords | 社会関係資本 / テレビ / メディア / インターネット |
Research Abstract |
今年度は、前年度に引き続く作業を行うと同時に、新規のデータ取得のための準備および実査を行った。 前年度に引き続きメディアが社会関係資本に及ぼす影響に関する内外の先行研究を探索し、既存の知見の整理検討を行ったほか、ニューラルネットワークモデリングを含むデータマイニング手法に関してClementineを利用しながらその習熟に努めると共に既存データを利用して探索的検討を行った。 以上の作業を基礎として導出されたリサーチ・クエスチョンに基づき、オリジナルデータによる検討を行うために、調査企画、実査を行った。社会関係資本に対する各種メディアの影響について、特にインターネットも含めて総合的に検討するためにここではオンラインサンプルを用いることとし、方法論的観点から一般性、再現性について一定の議論ができるように注意を払いながらその方法および質問項目の検討を行った。調査実査は2007年3月に行われ、大手オンラインパネルからの無作為抽出2,203サンプルに対し有効回収数1,052(回収率47.7%)であった。質問項目はマスメディア利用(テレビ番組ジャンル含む)、携帯電話利用、組織参加・社会的ネットワーク変数(position generator含む)、インターネット利用、Internet Social Capital Scale (Williams,2006)のオンライン版の翻訳項目、社会的信頼やpsychological well-being等各種社会/心理変数、デモグラフィック変数を含んでいる。今年度に着手した基礎的分析をふまえて、次年度に本格的検討を行う予定である。
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