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2006 Fiscal Year Annual Research Report

若者の職業選択支援-キャリア教育プログラムの開発と運用-

Research Project

Project/Area Number 17730384
Research InstitutionOsaka Kyoiku University

Principal Investigator

安達 智子  大阪教育大学, 教育学部, 講師 (40318746)

Keywordsキャリア選択 / キャリア教育
Research Abstract

近年わが国では、キャリア選択に困難を抱える若者達が増加しつつある。学卒後も不安定就労をっづけるフリーターや、仕事をせず学校にも行かず、教育訓練の機会にも参加しないニート、就職後早いうちに職を退いてしまう早期離職など、いずれも増加の傾向にある。
こうしたなか、大学教育の立場では、学生から社会人への移行を円滑化するための働きかけが、これまで以上に重要であるとの認識が高まり、職業をテーマにした授業を開講するところが増えてきた。しかし我が国では、キャリア教育に関する研究の蓄積が少ないため、各所が行う教育成果を測定・評価し情報を共有するための基盤づくりが遅れている。
本研究は、わが国の若者層のキャリア意識・態度の特徴を検討すること、そして彼等に効果的なキャリア支援の在り方について提言を行うことが主な目的としている。初年度である17年度は、既存の調査研究にあたり若者のキャリア意識やキャリア支援に関する情報収集と質問紙を用いた調査分析によって、現代の若者層に特徴的なキャリア意識の構造について明らかにした。
2008年度は、前年度に得られた研究成果の発表・公刊、および、大学における少人数制クラスにて行うキャリア教育のプログラムを構築し、予備的実施により効果を検討した。具体的には、"自己を知る"、"社会を知る"、"選択をする"というキャリア選択の3要素を念頭においたかたちで講義、学生によるRJP、ディスカッション、外部講師による講話、各種質問紙の実施と採点・評価等を盛り込んだ構成になっている。効果の測定は、キャリア選択に対する自己効力、結果期待、キャリア探索行動の変化について測定した。結果として、自己効力とキャリア探索にプログラムへの参加前後に有意な得点の上昇がみとめられた。すなわち、同プログラムは、キャリア選択に必要となる行動を成功裏に行えるとの自己効力の認知を好ましいかたちに変化させ、学生を自己や社会に対する探索活動へと結びつける効果があるといえる。これらの結果を受けて、2007年度はさらにプログラムの精錬してその成果を発表、公刊する予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2006

All Journal Article (3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 大学生の仕事活動に対する自己効力の規定要因2006

    • Author(s)
      安達 智子
    • Journal Title

      キャリア教育研究 24巻・2号

      Pages: 1-10

  • [Journal Article] The Career Consciousness of Youth and Career Assistance : A Study Focusing on University Students2006

    • Author(s)
      Tomoko Adachi
    • Journal Title

      Japan Labor Review Vol.3, No.2

      Pages: 28-42

  • [Journal Article] A,B,C検査における各尺度の関連性、および、興味と自信の差異2006

    • Author(s)
      安達 智子
    • Journal Title

      日本労働研究機構 調査研究報告書 (印刷中)

  • [Book] わたしから広がっていく社会心理学(金政 祐司・石盛 真徳 編著)2006

    • Author(s)
      安達 智子
    • Total Pages
      154-173
    • Publisher
      社会と繋がる私-キャリア選択に関する問題-

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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