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2006 Fiscal Year Annual Research Report

子どもに対する不快感情についての母親の語りにみられる第2子誕生前後の母子関係

Research Project

Project/Area Number 17730392
Research InstitutionAoyama Gakuin Women's Junior College

Principal Investigator

菅野 幸恵  青山学院女子短期大学, 子ども学科, 講師 (50317608)

Keywords教育系心理学 / 子育て / 否定的感情 / きょうだい
Research Abstract

本研究は、母親が育児の中で当たり前に経験する否定的感情として子どもに対する不快感情を取り上げ、不快感情についての語りから第2子誕生前後に起こる家族システムの変化に際し、第1子と母親の関係がどのように変化していくのか、母親はどのように適応していくのかについて検討するものである。
今年度は、テープ起こしを進めつつ、第2子出産後1年間の母子関係の変化について主に分析した。
前年度までの分析により、第2子の誕生後の親子関係の変化は第1子の年齢によって異なり、第1子が2歳前後に第2子が誕生した場合、"赤ちゃん返り"をする第1子に対して母親は罪悪感をもち、自立した存在としてとらえることができず、抱え込んでしまうことが明らかとなった。そこで第1子が2歳前後に第2子が誕生した場合、その後の関係はどのように変化するのかについて注目して分析した。
第2子出産から第2子が1歳になるまでの語りについて分析したところ、第2子誕生後の母子関係は"赤ちゃん返り"や"やきもち"など第2子を含めた三角関係の様相を示すが、第1子の発達に伴い、三角関係が解消され、母親は第1子を対象化するようになることが明らかになった。第1子を対象化することによって、母子の関係は、閉じた対面的な関係から外に開かれた三項関係や並列的関係に移行し、子どもは外の世界につながることが可能となり、母親は対象化された開かれた関係のなかで、一人の人間として子どもと向き合い、子どもは自己を主張し心理的な自立を果たしていくことが示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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