2005 Fiscal Year Annual Research Report
セラピスト・カウンセラーのバーンアウトを予防するセルフケアプログラムの開発
Project/Area Number |
17730404
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福盛 英明 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (40304844)
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Keywords | カウンセラー / バーンアウト / チェックリスト |
Research Abstract |
平成18年度は、文献を収集し、カウンセラー・セラピストバーンアウトの徴候をチェックするチェックリストスケールを作成し、信頼性と妥当性を検討する計画である。まず、セラピスト・カウンセラーのバーンアウトに関するアメリカの文献と日本の文献を検索し、網羅的に記述できるように、幅広い資料や書籍を入手し、ファイリングを行った。この資料はのちにweb上に紹介し、カウンセラーが広く利用できるデータベースとして機能させる予定である。「カウンセラーのバーンアウトチェックリスト」による調査については、これまでのバーンアウトに関する文献や他の領域のバーンアウト尺度などを参考に、70項目前後を収集し、プロトタイプの尺度を作成した。対象は、安定して質問紙調査に協力してもらえるため大学でカウンセラートレーニングを受けている大学院生・研究生に依頼した。第1回目の調査から1週間おいて、第2回目の調査を実施する再テスト法をおこない、信頼性を確認している。また、カウンセラーに当てはまるように記述を若干改変したソーシャルワーカーのバーンアウト尺度と精神的健康度を測定するGHQ30をもって、妥当性を確認している。現在、研究協力者に研究の趣旨を説明し、研究同意書にサインをもらい、質問紙を実施して、現在回収している最中である。回収後すぐに、(1)κ値を算出し、各項目ごと一致度を検討し、一致度の低い項目を削除する(2)因子分析を試みる(3)バーンアウト徴候スケールの得点とGHQ30の得点とのピアスンの相関を算出し、妥当性を検討する。これらの結果を元に、カウンセラーのバーンアウト徴候をチェックする「カウンセラーのバーンアウトチェックリスト」をリバイスして、web上で機能するようにプログラムを作成する手順を踏む予定である。
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