2006 Fiscal Year Annual Research Report
心理的柔軟性に対する非内省的アセスメント・ツールの開発
Project/Area Number |
17730413
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
武藤 崇 立命館大学, 文学部, 助教授 (50340477)
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Keywords | 心理的柔軟性 / 非内省的 / アセスメント・ツール |
Research Abstract |
17年度は,Hopkinson & Neuringer(2003)を参考に,内省報告によらない簡易な査定ツールを開発するための予備的研究の報告を行った。内省報告による査定ツールと内省によらない査定ツールとの間に相関は見られたが,参加者個別の評価を検討すると,アセスメント・ツールに採用するには,評価の「目が粗い」状態であり,さらなるRSPの検討が必要であることが示唆された。そこで本年度は,グループ間の比較研究ではなく,より個別の参加者のパフォーマンスを詳細に分析していくことと目的とした。 その結果,アセスメントの初期段階での実験参加者への安定状態を以下に実験的に操作するかという条件設定が,その「目の粗さ」を改善する要因である可能性を示すデータが少なからず提出された。その結果は,1st Asian Cognitive Behavior Therapy (CBT) Conference(in香港/5月),日本行動分析学会第24回年次大会(9月),日本行動療法学会第32回大会(10月),日本心理学会第70回大会(11月)に報告(部分的なものも含む)した。 次年度は,当該研究の第一人者である,Steven C.Hayes博士が在籍するネバダ州立大学リノ校へ客員研究員(1年間)として赴き,当該研究を継続・発展させる予定である。また,研究報告は,7月にACT summer Institute 3(テキサス州ヒューストン)という学術会議にて発表予定である。
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