Research Abstract |
前年度に引き続き,以下の各所を訪問して,戦後初期のカリキュラム史資料を閲覧し,許可を得た上で複写して,帰宅後にリスト化と資料整理を行った。東京学芸大学,横浜市立大学,明星大学,兵庫県立教育研修所(4度),横浜市教育文化センター(3度),富山県総合教育センター,大阪市教育センターの各図書館・図書室,神戸大学発達科学部附属明石小学校カリキュラム研究開発センター(3度),横浜市立石川小学校,ある大学の研究室などである。 並びに,以下のインタビューも行った。兵庫県内の元教師計4名,元奈良県内教師,元京都市内教師(2度目),横浜市立城郷小学校元教師ほか3名が対象である。 また,9つの学会大会あるいは研究集会に参加し,史資料・インタビュー分析の視点や資料収集・インタビューの人脈を得ることができた。 以上を活かした上で,研究論文を3本作成し,うち1本が査読を通り学会誌に掲載されることとなった。また,雑誌論文も数点執筆・発表し,他に3本の文章を執筆中である。掲載予定の研究論文は,兵庫師範女子部附属小学校を中心的な対象として,カリキュラム全体の「形式」のうちに可能性と課題を具体的に読み取ったものである。 並びに,日本教師教育学会において自由研究発表を行い,兵庫県内の小学校,本学の附属小学校などの参観・助言も行ってきた。加えて,上越市教育委貝会からの依頼で,上越カリキュラム準備委員会に参加するようになった。この委員会は,「現代のコア・カリキュラム」を意図しており,本科研費による研究を活かした論議を試みている。
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