2005 Fiscal Year Annual Research Report
学校評価システムにおける評価と支援のネットワーク形成に関する研究
Project/Area Number |
17730466
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Research Institution | Yamanashi Eiwa College |
Principal Investigator |
福本 みちよ 山梨英和大学, 人間文化学部, 助教授 (40387410)
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Keywords | 学校評価システム / 外部評価 / 学校支援 / 研修システム |
Research Abstract |
1 研究実施計画 本研究の主眼は、学校評価システムにおける評価と支援の機能的なネットワーク形成のモデル開発にある。この目的を達成するため、本年度は(1)ニュージーランドにおける外部評価の効果の検証、(2)支援機関による支援プログラムの分析、(3)学校経営主体としての学校理事会委員に求められる力量形成過程の分析の3点を研究実施計画の柱に設定し、調査研究を進めた。 2 研究実績の概要 (1)現地調査の実施:上記研究実施計画にもとづき、本年度は以下のような現地調査を2回行った。 (1)期間:平成18年2月1日〜2月5日 訪問先:1)全国学校理事会協会オークランド事務所、2)全国学校理事会協会ロトルア事務所1、3)教育省ロトルア地方事務所、4)教育機関評価局ロトルア事務所 (2)期間:平成18年2月26日〜3月5日 訪問先:1)学校訪問(Flanshaw Road School, St.Josephs Cathedral School, John McGlashan College, Broad Bay School)、2)校長研修開発センター、3)全国学校理事会協会主催「学校理事会メンバー研修」への参加、4)オタゴ大学教育到達度評価研究部 (2)調査結果の概要:学校訪問では、事前に各学校の教育機関評価局による外部評価報告書を入手し、そこに示された評価結果をもとにインタビュー調査を実施した。その結果、いずれの学校も学校改善を進めていく一つの視点として教育機関評価局による外部評価結果を活用していることがわかった。さらに、特に校長評価に関しては、いずれの学校も外部コンサルタントを活用して校長評価を実施しており、学校経営を進めるに当たって外部からの支援を活用している現状が明らかになった。 また、学校経営主体としての学校理事会委員に求められる力量形成過程の分析を行うために、全国学校理事会協会主催の学校理事会委員に求められる力量形成のための研修プログラムに参加した。その結果、内容的には現在日本で実施されている学校組織マネジメント研究の内容及び実施形式に近い形の研修プログラムが提供されていることがわかった。
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