2005 Fiscal Year Annual Research Report
イスラーム学習を通した異文化理解教育の実践的課題に関する日タイ比較研究
Project/Area Number |
17730472
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 康郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助手 (10344847)
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Keywords | イスラーム学習 / 異文化理解教育 / タイ / 総合的学習の時間 / 基礎教育 / 日タイ比較 |
Research Abstract |
1.タイおよび日本での資料収集およびフィールド・ワークの実施 (1)タイでのフィールド・ワーク…2005年12月〜2006年1月に、タイにおいて現地調査を実施した。調査地はバンコクを中心とし、主な訪問先は教育省、異文化理解研究の実績を持つ高等教育機関、および国家教育審議会事務局であり、タイのイスラーム学習と異文化理解に関する最新の動向を把握し、関連資料を入手するとともに、担当官や研究者へのインタビュー調査等により実践的課題を明らかにした。 (2)日本での資料収集…イスラーム学習や異文化理解教育に関する出版資料を渉猟した。さらに、文部科学省を訪問し、担当官へのインタビュー調査を行うとともに、日本の異文化理解教育の動向に関する資料を入手した。 2.学会誌論文での研究成果の公表 研究代表者が平成15年度から16年度に交付を受けた科学研究費補助金の研究を中心に、本研究に関連する課題も盛り込んだ研究成果として、日本比較教育学会において学会誌掲載論文を発表した。具体的には、「タイの基礎教育改革におけるイスラームへの対応」というテーマで、基礎教育改革の流れの中でムスリム・マイノリティやイスラームに対してどのような教育的配慮がなされているのかを論究したものであり、イスラーム学習を通した異文化理解教育の具体的展開のための政策・制度的課題を探る上での基本的分析視座を提供している。 3.入手資料のデータベース構築 1の資料収集およびフィールド・ワークによって入手した各種資料について、タイ調査資料の翻訳・整理、コンピュータへのデータ入力などを実施し、データベース構築をはかっている。
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