2006 Fiscal Year Annual Research Report
米国州立大学におけるRCB/RCMの実態と国立大学への応用可能性に関する研究
Project/Area Number |
17730488
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Research Institution | Center for National Univercity Finance and Management |
Principal Investigator |
島 一則 独立行政法人国立大学財務, 経営センター・研究部, 准教授 (70342607)
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Keywords | 国立大学 / 財政 / 財務 / RCB / RCM / 自己収入 / 授業料 |
Research Abstract |
研究2年度目の平成18年度においては、引き続き、米国州立大学を中心としたRCB/RCMの実践に関わる理論・実証両側面における先行研究の整理を行った。また、日本においてRCB/RCMに類似したシステムを導入している国立大学関係者に対する聞き取り調査を行った。これにより、日本におけるRCB/RCMをの導入に関して、部局長レベルにおける配分ルールの十分な事前の検討・理解が必要不可欠であることが判明した。また、同時に部局長レベルにおける収入・支出予算管理負担が大きくこのことが大きな問題として取り上げられていることが明らかになった。 一方、RCB/RCMの先進的取組を進めている米国州立インディアナ大学における音楽学部、体育学部の財務担当者に対する聞き取り調査を実施した。音楽学部は収支バランスを取るうえで、高コスト構造の学部であるにもかかわらず、RCB/RCM方式を非常に高く評価しており、国際的な学生募集により授業料収入増を推進している。体育学部は、学部内での資源配分にもRCB/RCM方式を導入しており、自己収入増加面において非常な成功を収めていることが明らかになった。
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