2005 Fiscal Year Annual Research Report
協働での視覚情報化ツールを活用した話し合い指導の開発
Project/Area Number |
17730490
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
長田 友紀 北海道教育大学, 教育学部函館校, 助教授 (70360956)
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Keywords | 話し合い / 視覚情報 / 国語教育 / コミュニケーション教育 / 音声言語教育 / 話し言葉指導 |
Research Abstract |
本研究の目的は、協働での視覚情報化ツールを活用した話し合い指導方法の開発である。聴覚情報としての発話をホワイトボードやカード類で視覚情報化し、論点や意見間の関係を明確化する「視覚情報化ツール」が有効な可能性を持つ。本ツールの利点は、話し合いの話題構造や意見間の関係がリアルタイムで明示できるため、児童生徒が話し合いを把握しやすくなること。視覚情報の活用で話し合いの進め方そのものもメタレベルで即時的に検討できることにある。さらに、各発達段階における話し合い能力の究明という点からも、従来のビデオ等による振り返りでは十分に明らかにできなかった事中のメタ認知プロセスが、即時的に記述される本ツールの活用実態を分析することで解明できる。 本年度の研究の結果、次の2点が明らかとなった。 1.日本の国語教育における話し合い指導文献を収集し、視覚情報化ツール活用の実際がいつどのように見られたのか。このツールの有効性がどのように記述されているかについて検討をおこなった。現段階で、昭和時代の文献が収集できた。ここでの成果の一部は長田(2005)として公表した。 2.大学生4人を対象とした本ツールを活用した場合の話し合いの調査を行った。これまでの本研究での調査手法と異なり、3方向から撮影が行えるようビデオ機器を追加した。その結果、視覚情報の活用実態をスクリプト記述するためことが可能となった。
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Research Products
(1 results)