2006 Fiscal Year Annual Research Report
生活支援を重視した保育所・幼稚園から小学校・学童保育所への円滑な移行に関する研究
Project/Area Number |
17730524
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Research Institution | Fukuya City Junior College for women's |
Principal Investigator |
平沼 博将 福山市立女子短期大学, 保育科, 講師 (70333268)
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Keywords | 学童保育 / 保育所 / 接続問題 / 障害児教育 / 特別支援教育 / 放課後保障 / 生活支援 / 発達支援 |
Research Abstract |
研究計画の2年目となる2006年度(平成18年度)は、主に(1)学童保育をめぐる制度問題や情勢の分析、(2)障害のある子どもの就学問題(接続問題)と学童保育における支援について調査・分析を行った。 (1)学童保育をめぐる制度・情勢に関する研究 「放課後子どもプラン」をはじめとする学童保育をめぐる制度問題について、なかでも(1)障害のある子どもの受け入れ状況、(2)学童保育の大規模化による子どもの「生活」の変化を中心に、文献調査およびヒアリング調査を実施した。 ヒアリング調査は、最終年度にアンケート調査を実施する予定となっている広島市(広島県)の学童保育連絡協議会(広島県学童保育連絡協議会、広島市学童保育連絡協議会)に協力を頂き、全国的にみても学童保育の制度が充実していると言われている広島市においても、学童保育所の大規模化や開所時間延長への取り組みなど課題山積の状況にあることが分かった。 (2)障害のある子どもの就学問題(接続問題)に関する研究 昨年度に引き続き、広島市内にある法人立保育所に依頼し、保護者の了解を得た後、障害の疑いのある幼児に対して発達検査を実施するとともに、保育場面の観察を行い、保育所における生活支援、発達支援のあり方を検討した。 また、広島県学童保育連絡協議会の主催する「第21回広島学童保育研究集会」にも参加したが、障害のある子どもたち(特に学習障害やADHD、アスペルガー障害などの発達障害をもった子どもたち)への理解とその支援が不足していることがよく分かった。
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