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2005 Fiscal Year Annual Research Report

気球搭載型エアロゾルゾンデと雲粒子ゾンデによる上層雲粒子と微粒子の同時観測

Research Project

Project/Area Number 17740307
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

酒井 哲  名古屋大学, 環境学研究科, 研究員 (00377988)

Keywords大気 / エアロゾル / 雲 / 黄砂 / 氷晶核
Research Abstract

本研究の目的は、黄砂(ゴビ・タクラマカン砂漠、黄土高原から発生する鉱物粒子)が、氷晶の雲を形成する核(氷晶核)として上層雲に及ぼす影響を明らかにすることである。具体的にはエアロゾルゾンデ・雲粒子ゾンデを搭載した気球を黄砂飛来時に放球し、黄砂と上層雲の分布を同時観測する。本年度は観測をおこなうための準備と予備実験をおこなった。
1.気球観測をおこなうための観測体制の確立
気球の飛揚形態(観測装置の接続・安全装置の取り付け方法等)を、研究協力者である気象研究所・折笠成宏氏と相談して決めた。具体的には、2個のゴム気球の下にロープを用いてパラシュートと反射板、巻き下げ器をつなげ、その下にエアロゾルゾンデと雲粒子ゾンデを水平に並べて接続することにした。また、各ゾンデ観測データの送受信に用いる周波数帯を、メーカ担当者と相談して決めた。具体的には、エアロゾルゾンデに405 MHz、雲粒子ゾンデに1687MHzの周波数帯を使用することにした。今後は、気球飛揚申請を航空局に対しておこなう。
2.地上での予備実験
気球観測に用いる光散乱式エアロゾルゾンデを2台購入し、地上でテスト観測をおこなった。具体的には、エアロゾルゾンデが黄砂のサイズを正しく測定できるかを確認するために、砂粒子の光散乱強度を室内実験で測定した。その結果、サイズ0.3ミクロンの砂粒子の光散乱強度は、校正用ポリスチレンラテックス球の光散乱強度よりも、約30%小さいことがわかった。この主な原因は、砂粒が非球形であるためであると考えられる。今後は追実験・理論計算との比較をおこない、黄砂観測データの補正方法を決める予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Vertical structure of a nonpreciptating cold frontal head as revealed by Raman lidar and wind profiler observations2005

    • Author(s)
      Tetsu Sakai
    • Journal Title

      Journal of the Meteorological Society of Japan 83

      Pages: 293-304

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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