2006 Fiscal Year Annual Research Report
全内部反射蛍光法による超臨界二酸化炭素/水界面吸着分子の直接計測と状態分析
Project/Area Number |
17750067
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
大橋 朗 茨城大学, 理学部, 講師 (50344833)
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Keywords | 超臨界二酸化炭素 / 界面張力 / 全内部反射スペクトル / 超臨界二酸化炭素抽出 / 吸着 |
Research Abstract |
動的接触角測定解析装置を用い、超臨界二酸化炭素/水界面の界面張力をペンダントドロップ法により測定できる装置を製作した。この装置を用いて蛍光性で界面活性12-(9-anthroyloxy) stearic acid(12-AS)及び8-anilino-1-naphthalenesulfonate(8-ANS)の超臨界二酸化炭素/水界面吸着挙動を測定した。圧力、温度、水相中のアニオン種などを変化させ、界面吸着に及ぼす影響を検討した。界面張力は圧力、温度ともに高くなるほど減少する傾向が観測された。また、ガリウム(III)-8-キノリノール錯体の界面吸着の評価も行い、超臨界二酸化炭素抽出系における界面の役割についても検討した。 界面化学種の直接測定を行うため全内部反射吸光法によって界面に吸着した8-ANSの吸収スペクトルの測定を行った。しかしながら、光源の強度が十分でなかったため再現性のあるスペクトルの測定が行えなかった。また、全内部反射蛍光法で界面化学種からの蛍光スペクトル測定を試みたが、こちらもバルクと界面化学種からのスペクトルの違いを十分に明らかにすることができなかった。 実験結果の一部は、平成18年11月に金沢工業大学で開催された第25回日本溶媒抽出学会にて発表された。
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