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2006 Fiscal Year Annual Research Report

光学活な金属錯体を触媒として用いた不斉ハロヒドリン化の研究

Research Project

Project/Area Number 17750093
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

内田 竜也  九州大学, 大学院理学研究院, 助手 (50380564)

KeywordsN-ヘテロサイクリックカルベン配位子 / 銅 / 不斉共益付加反応 / ジアルキル亜鉛 / 4,5-ジヒドロイミダゾリウム塩
Research Abstract

近年、イミダゾリウム塩類はイオン性溶媒、有機触媒、また飴ヘテロカルベン配位子として利用される多機能な化合物として注目を集められている有機化合物の一種である。特に光学活性なイミダゾリウム塩類のいくつかは不斉合成において有用な不斉素子と近年、イミダゾリウム塩類はイオン性溶媒、有機触媒、また飴ヘテロカルベン配位子として利用される多機能な化合物として注目を集められている有機化合物の一種である。特に光学活性なイミダゾリウム塩類のいくつかは不斉合成において有用な不斉素子となることが明らかとなっている。しかし、その一方で光学活性なイミダゾリウム塩類の合成は多段階を要しており改善の予知が残されている。
今回、新たに三段階で光学活性なN-Aryl-N'(2-hydroxybenzyl)-4,5-diphenyl-4,5-dihydro-imidazolium塩をキラルなジフェニルエチレンジアミンから合成する手法を確立した。さらに同イミダゾリウム塩類を塩基処理し、N-ヘテロカルベン配位子として利用を行いCu(II)-NHC錯体を調製し、α,β-不飽和カルボニル化合物へのジエチル亜鉛を用いた触媒的不斉共役付加反応を行った。開発を行った塩を用いた反応はフェニルアルケニルケトンを基質として、-10℃、ジメチルフォルムアミド中で最高98%eeと非常に高いエナンチオ選択性で進行することが明らかになった。また、β-置換(R')ビニルフェニルケトン類の反応ではビニル基の置換基R'、求核試薬であるジアルキル亜鉛(R"_2Zn)のR"によらず一般的に94%ee以上の選択性で反応生成物が得られた。
また、メチルフェニルビニルケトンの反応において69%eeの選択性で反応が進行することが明らかとなった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] α- Diazoacetates as carbene precursors : Metallosalen-catalyzed asymmetric cyclopropanation2006

    • Author(s)
      内田竜也, 香月勗
    • Journal Title

      SYNTHESIS 10号

      Pages: 1715-1723

  • [Journal Article] Construction of robust ruthenium (salen) (CO) complexes and asymmetric aziridination with nitrene precursors in the form of azide compounds that bear easily removable N-sulfonyl groups2006

    • Author(s)
      川端裕寿, 小村和史, 内田竜也, 香月勗
    • Journal Title

      Chemistry-an Asian Journal 2巻、2号

      Pages: 248-256

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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