2005 Fiscal Year Annual Research Report
新原理による白色発光共役系高分子の創製とその光化学挙動の解明
Project/Area Number |
17750106
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小西 玄一 金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (20324246)
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Keywords | 共役系高分子 / 蛍光 / 白色発光 / ポリフルオレン / フッ化アルキル / 機能性高分子 |
Research Abstract |
次世代のペーパーディスプレイに応用できる有機EL材料に大きな注目が集まっているが,その中でもバックライトに用いられる白色発光材料は最も合成が困難な素材である。最近,我々は青色発光するポリフルオレンに両親媒性成分を導入すると,発光波長が緑,黄,橙色まで広がり白色発光するという現象を見出した。炭化水素のみからなる安定な共役系高分子で白色発光は世界で初めてであり,原理的にも新しい。本研究では,この不思議な現象を光化学的に解明にするとともに,白色発光共役系高分子の合理的設計を目指して新しい高分子を合成した (1)共役系高分子の自己組織化の光化学的考察 ポリフルオレンの発光波長の広範囲化は,ポリマーの自己組織化によって起こっているという仮説を明らかにするために,異常な蛍光挙動を示す系について,励起状態における会合体の構造を明らかにすべく各種検討を行ったが,明確な秩序構造は見出せなかった。長波長側で明確な蛍光寿命が決定できないことから,現段階では様々な会合状態が存在していると言える。 (2)フッ素化合物を側鎖に有するポリフルオレン誘導体 近年,フルオラスケミストリーの発展は目覚しい。水とも有機溶媒ともなじまない第3の成分としての性質を利用して,様々な分野で利用される。特に炭化水素をフッ素置換した化合物は,短いユニットでも集合する性質を有しており特にミセルの分野で応用されている。側鎖にフッ素化合物を有するポリフルオレンを合成し,側鎖の集合を利用して発光波長の制御を試みたが,フッ化アルキルのみでは白色発光は得られなかった。しかし,蛍光量子効率の高いポリマーが得られた。
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Research Products
(2 results)