2005 Fiscal Year Annual Research Report
ナノサイズの空孔を持つ水素結合型超分子包接体の機能性物質への応用展開
Project/Area Number |
17750122
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関谷 亮 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00376584)
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Keywords | カルボン酸二量体 / 架橋配位子 / 集積型金属錯体 / ホストーゲスト / イソニコチン酸 / 水素結合 |
Research Abstract |
研究内容 申請書に記載したイソニコチン酸誘導体を合成し、包接体結晶の作成を行った。その結果、多数の包接体結晶が得られた。単結晶X線結晶構造解析を行い、構造を明らかにしだ。イソニコチン酸からイソニコチンアミドへと構造展開を行うことで、新たな包接体を得ることに成功した。これらについても単結晶X線結晶構造解析を行い、構造を明らかにした。得られた構造データを、整理分類し、学会発表、速報及び論文の執筆・投稿を行った。 研究発表 下記学会にて本年度の研究に関する発表を行った。 第55回錯体化学討論会 新潟朱鷺メッセ 「カルボン酸の二量化を利用した水素結合型超分子ホストの設計合成」 「イソニコチンアミド二量体をピラーとして用いた層状ホストの設計合成と包接能」 第14回有機結晶部会シンポジウム 京都大学 「イソニコチンアミドの二量化を利用した包接体結晶のX線結晶構造解析」 2005年環太平洋国際化学会議 米国ハワイ州 「Coordination Framework Host Constructed through Self-Assembly of Isonicotinic Acid Dimers and Thiocyanato Coordination Bridges」 第86回日本化学会春季年会(口頭1件) 日本大学 「カルボン酸水素結合と配位結合を併用した集積型配位高分子ホストの設計合成と包接能」 論文 本年度の研究に関する速報が一報掲載された。また、現在速報一報、論文一報を投稿中である。 A New Inclusion Compound Consisting of 2D Coordination Layers of [Cd(SCN)_2]_∞ and Pillars of Isonicotinamide Dimers」 Chem. Lett., 2005,34,1076-1077.
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