• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

開口フラーレン-内包種の拡張・検出・制御-

Research Project

Project/Area Number 17750124
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

岩松 将一  名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (60345866)

Keywordsフラーレン / 分子内包 / 分子包接 / 有機合成
Research Abstract

フラーレン骨格を切断して得られる開ロフラーレン(穴のあいたフラーレン)は、開口部を通じてフラーレン内部へ小分子を封入することが可能である。分子内包フラーレンとして知られる穴のない完全なフラーレンの場合と異なり、開ロフラーレンへ封入した化学種は、可逆的に取り出すことができる。そのため、フラーレンを利用した新しいホストーゲスト化学の展開、センサー・分子貯蔵材料などへの応用が期待されている。
本研究グループでは、フラーレン結合を位置選択的に順次切断することによる、開ロフラーレンの開口部拡大法を見出し、水-分子を内包できる関連化合物で現在最大の開口径をもつ開口誘導体を合成することに成功している。本研究は、この大口径開口体を起点化合物として、(1)封入報告例のない化合種の封入、(2)封入・排出過程の電子・光学的検出とON/OFF制御の実現を目的とするものである。
昨年度に引続き、本年度も包接可能な化学種の拡張を中心に実験を行った。その結果、一例として、従来報告例のない一酸化炭素の封入に成功した。水分子がフラーレン内に自発的に入り水内包体を形成するのに対し、一酸化炭素内包体は不安定であり、排出とともに水内包フラーレンへと戻る。この対照的な包接特性について、封入・排出の速度論的な評価実験を行うとともに、理論計算を行ったところ、観測された実験結果を支持する結果が得られた。引続き、内包種の拡張に関する実験を行うとともに、ON(内包状態)/OFF(空の状態)の検出・制御について検討を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Carbon Monoxide Inside an Open-Cage Fullerene2006

    • Author(s)
      S.-i.Iwamatsu, C.M.Stanisky, R.J.Cross, M.Saunders, N.Mizorogi, S.Nagase, S.Murata
    • Journal Title

      Angewandte Chemie International Edition 45

      Pages: 5337-5340

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi