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2005 Fiscal Year Annual Research Report

複核金属内包フラーレンの磁性

Research Project

Project/Area Number 17750132
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

兒玉 健  首都大学東京, 都市教養学部理工学系, 助手 (20285092)

Keywords複核金属内包フラーレン / 磁性 / 核磁気共鳴 / 電子スピン共鳴
Research Abstract

本研究の目的の一つは、金属原子を2個内包した複核金属内包フラーレンにおいて、内包金属の磁気モーメント間の相互作用を調べることであり、また一方で、内包金属の電子配置が、相互作用に及ぼす影響を調べることも目的に一つとしている。
本年度は、ホモ金属内包フラーレンとして、Ce_2@C_<80>とGd_2@C_<80>を合成・単離し、その性質を調べることを計画していた。結果として、以下のことが分かった。
1.Ce_2@C_<80>の合成と単離を行い、^<13>C NMRとESRの測定を行った。単離できた量が少なかったため、SQUIDの測定は行わなかった。Ce_2@C_<80>の解析を行うにあたり、比較対象としてCeLa@C_<80>を合成し、^<13>C NMRスペクトルの測定を行い、合わせて解析を行った。^<13>C NMRスペクトルはCeの磁気モーメントに由来する常磁気性シフトを示し、この常磁性シフトの温度変化を解析することにより、Ce_2@C_<80>の2つのCeの磁気モーメント間の磁気的相互作用は非常に小さく、ほぼ独立とみなせるということが分かった。ESRの測定では、極低温においてもシグナルを得ることができなかった。これは、内包金属のCeの4f電子の緩和時間が速いためと考えられる。
2.Gd_2@C_<80>の合成と単離を試みたところ、Ce_2@C_<80>とは異なるC_<80>ケージにGdを内包したものを単離することができた。単離できた量が非常に少なかったため、NMR等の測定を行うことはできなかった。今後、合成量を増やして、磁性測定を行う予定である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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