2005 Fiscal Year Annual Research Report
電荷輸送特性におよぼす電荷移動度測定法・化合物の凝集状態・有機薄膜作製法の影響
Project/Area Number |
17750179
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
景山 弘 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50294038)
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Keywords | アモルファス分子材料 / 電荷輸送 / 有機電界効果トランジスタ |
Research Abstract |
本研究は、移動度測定法・化合物の凝集状態・有機薄膜作製法が電荷輸送特性におよぼす影響について検討し、有機固体における電荷輸送現象を理解するとともに、それを基礎として、有機薄膜を用いる電子デバイスの動作特性の理解と特性向上のための指針を得ることを目的としている。本年度は、有機半導体の電荷移動度(μ)を飛行時間測定法(TOF法)および電界効果トランジスタ法(FET法)を用いて決定し、それらの値を比較・検討することにより、電荷移動度の測定法が電荷輸送特性におよぼす影響について明らかにすることを目的として研究を行った。研究代表者らが設計・合成したtris[3-methylphenyl(phenyl)amino]triphenylamine (m-MTDATA)およびtris[4-(5-phenylthiophen-2-yl)phenyl]amine (TPTPA)のガラス状態におけるホール移動度をTOF法ならびにFET法により決定した。その結果、m-MTDAIAのμ_<FET>(1.0×10^<-5>cm^2V^<-1>s^<-1>)は、μ_<TOF>(2.7×10^<-5>cm^2V^<-1>s^<-1>)とほぼ等しいのに対して、TPTPAのμ_<FET>(2.4×10^<-4cm^2V^<-1>s^<-1>)は、μ_<TOF>(1.0×10^<-2>cm^2V^<-1>s^<-1>)に比べて二桁程度小さいことを見いだし、μ_<FET>とμ_<TOF>がほぼ等しい分子と、μ_<FET>がμ_<TOF>に比べて小さい分子が存在することを明らかにした。
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Research Products
(2 results)