2005 Fiscal Year Annual Research Report
相分離混合LB膜を利用したAuナノ粒子の一次元配列
Project/Area Number |
17750189
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
近藤 行成 東京理科大学, 工学部, 助手 (70277276)
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Keywords | ナノ粒子 / 金 / 一次元配列 / LB膜 / ハイブリッド界面活性剤 |
Research Abstract |
ジスルフィド(S-S)結合を有する新規なアニオン性ハイブリッド界面活性剤(SS-Hyb)を4段階を経て合成した。すなわち、11-bromo-1-undecanolを出発原料とし、これをアルデヒドに酸化後、フッ素系ヨウ化物とのGrignard反応を用いて、一分子内に炭化水素鎖とフッ化炭素鎖を有するハイブリッドアルコールを得た。ついで、このアルコールをチオ尿素と反応させたのち、硫酸エステル化しSS-Hybを合成した。 SS-Hybの純水(subphase)表面における表面圧-面積曲線から、SS-Hybは20℃で50mNm^<-1>の崩壊圧をもった安定なLangmuir膜(L膜)を形成することがわかった。カチオン性ポリマー、poly(diallyldimethylammonium chloride)(PDDA)をsubphaseへ添加したところ、SS-Hybの分子占有面積は増加し、XPS分析からSS-HybとPDDAは1:1ポリイオン錯体を形成することが明らかになった。PDDA含有subphase上にSS-Hybとstearyl alcohol(C_<18>OH)を展開し、SS-Hyb/C_<18>OH/PDDAの混合L膜を作製した。このL膜をSiウエハ上に転写後、金ナノ粒子(粒径15nm)の分散液に浸せきし、SEM観察したところ、Siウエハ上で金ナノ粒子の一次元配列が観察され、この配列長はPDDAのポリマー長に相当することがわかった。
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