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2005 Fiscal Year Annual Research Report

接合界面の中間層効果による界面端特異場の消失・低減を用いた異材設計手法の開発

Research Project

Project/Area Number 17760081
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

井岡 誠司  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50283726)

Keywords異種接合材料 / 接合界面 / 自由縁応力特異性 / 中間層 / 境界要素法
Research Abstract

本研究では,中間層を介して接合された異種接合材料について,自由縁特異応力場に中間層の存在が及ぼす影響および中間層挿入による自由縁応力特異性の低減・消失の効果について検討を行う.平成17年度は,直交異方性を持つ材料からなる異種接合材料を対象として,その接合界面に中間層が存在する場合に,その中間層が接合界面端に生じる自由縁応力特異性に与える影響について境界要素法を用いた数値的検討を行い,以下のような研究成果を得た.
(1)中間層厚さが小さい場合,界面端から中間層厚さ程度離れると,界面上の応力分布は中間層をはさまない場合の応力分布とほぼ等しくなる.すなわち,等方性材料を用いた異種接合材料の場合と同様に,中間層が応力分布に与える影響は界面端から中間層厚さ程度の範囲内に限られることがわかった.また,界面端近傍の応力分布は適当な基準化を施すことにより中間層厚さにかかわらず一つの曲線で表すことが可能であることが明らかとなった.
(2)直接接合すると自由縁応力特異性が生じる材料の組合せに対して,中間層としてはさむ材料を選択することにより,片方あるいは両方の接合界面端に生じる自由縁応力特異性を消失させることが可能であることが明らかとなった.
以上のことを用いると,異方性材料からなる異種接合材料についても,ある中間層厚さに対する界面上の応力分布を求めることができれば,他の中間層厚さに対する接合界面上の応力分布を推定することが可能であると考えられる.また異種接合材の強度上問題となる自由縁応力特性を,適当な材料を中間層として挟むことにより,低減あるいは消失させる二とが可能であると考えられる.

  • Research Products

    (4 results)

All 2006 2005

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 中間層を挟んだ直交異方性異種接合材料における界面端特異応力場2006

    • Author(s)
      荒川貴裕
    • Journal Title

      日本機械学会関西支部 平成17年度関西学生会卒業研究発表講演会講演前刷集 印刷中

  • [Journal Article] 中間層を有する異種接合材料の界面端近傍特異応力場2005

    • Author(s)
      井岡 誠司
    • Journal Title

      第12回破壊力学シンポジウム講演論文集

      Pages: 52-56

  • [Journal Article] 中間層を有する異種接合材の界面端特異応力場の弾塑性解析2005

    • Author(s)
      井岡誠司
    • Journal Title

      M&M2005材料力学カンファレンス講演論文集 No.05-9

      Pages: 209-210

  • [Journal Article] Free-Edge Stress Singularity of Bonded Dissimilar Materials with an Interlayer2005

    • Author(s)
      Seiji Ioka
    • Journal Title

      The Third Taiwan-Japan Workshop on Mechanical and Aerospace Engineering (CD-ROM)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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